エンポリオ・ピポラッティ少年はつぶやいた。
「それでは、時がすべてを飲み込んでしまったのでしょうか?」
最新の観測技術によると、この宇宙には数にして7兆もの銀河が存在し、
またそれらとは別に、超大規模な銀河が最低でもあと1000万は存在するらしい。
しかも観測できる範囲だけでも、この宇宙には何と
30,000,000,000,000,000,000,000 個もの星々が存在していることが
分かっている。
そんな無限にも等しい宇宙の広がりの中で、きっと何者にもなれない僕らが
この星に生まれ、たまさかすれ違い、瞬きを交わし、
そして再び離ればなれになっていくことに、いったい何の意味があったというのだろうか。
そのわけを知る者はいない。
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